1.旅を終えての感想
・第1は旅中病気もケガもしなかったこと。第2は交通事故に遭わなかったこと。第3は予定通り日本一周が達成できたこと。この3点に対する喜びと安堵感
・出発当初、宮島を過ぎたあたりの国道2号線は非常に狭い上、大型トラックの交通量が多く、交通事故に遭わず無事に帰れるのかと思い、自転車旅行の一番の敵は交通事故と認識した。
・多少景色の違いはあるが日本はどこへ行ってもやっぱり日本で、違いはないと感じた。
・ただ一人の個人の親切によって、その県全体の印象が良くなり、一人の個人の印象が悪ければ県全体の印象が悪くなることを実感した。
・省エネとかエコとか言っているが、道の駅、コンビニでエンジンをかけっぱなしで止まっている車が非常に多かった。何かが間違っているように思う。
2.日本一周コース概要(トップページの「わだち」参照)
・本州、北海道、四国は時計回り、九州は反時計回りに海岸線ばかりを、「灯台50選」を巡りながら走行した。
・自宅→高松→宇野→下関→九州一周(途中鹿児島から沖縄へ)→下関→青森→大間→北海道一周→大間→伊豆半島→紀伊半島→淡路島→宇野→高松→自宅→四国一周→自宅
・途中熊本からと宮城県から二度程急用で自転車を現地に預けて帰宅した。
3.走行、食事等の概要
・1日の走行距離は100Km前後を目標として、到着後に明日はどこまで行くか道の駅等の宿泊地を調べ翌日の計画を立てた。
・コースは原則海岸線の国道を走り、道沿いの名所旧跡は訪ねるが、内陸部にある観光地には行かなかった。その結果ただ走って距離を稼ぐだけという日も多かった。
・「日本の灯台50選」に選ばれている灯台には離れ島を除きどんなに厳しい岬でも可能な限り行った。
・食事は特に意識して倹約はしなかったが贅沢もしていないつもり。その地の郷土料理、名物は出来るだけ食べるように心掛けたが、食事のタイミングと場所が合わないときも多かった。
・最初の頃はペットボトルのお茶を購入していたが、途中から馬鹿らしくなり水をペットボトルに入れて飲むことが多くなった。
・道沿いのコンビニを利用することが多く、特にスーパマーケットなどを探して安いものを買うことはしなかった。
・宿泊地は第1に道の駅、なければ公園とかに泊まるようにし、4~5日に一回Batt充電とか洗濯で宿に泊まった。宿は一番にYHを探しなければ民宿、旅館に泊まった。民宿・旅館・ホテルは自宅のパソコンで安い宿を探してもらった。
・北海道はライダーハウス、キャンプ場が多く、沖縄はゲストハウスが多くあった。
4.実績データー
・各島の走行距離と走行日数
本州 下関~青森県大間(日本海側) 2,620Km 30日 1日平均87Km
下関~青森県大間(太平洋側) 3,680Km 43日 〃 86Km
計 6,300Km 73日
北海道 2,420Km 33日 〃 73Km
九州 1,580Km 21日 〃 75Km
四国 1,050Km 11日 〃 95Km
沖縄 310Km 6日
淡路島 150Km 3日
合計 11,810Km 147日 〃 80Km
・宿泊場所内訳
道の駅 62泊 公園 23泊 YH 15泊 ライダーハウス 8泊
旅館・民宿 8泊 駐車帯 7泊 ゲストハウス 3泊 ホテル 3泊
キャンプ場 2泊 バス停 1泊 駅 1泊 自宅 4泊
その他 6泊 合計 143泊
・費用内訳(概算)(11.「費用について」参照)
食費 235,000円 宿泊費(1泊2食に換算) 144,000円 交通費 61,000円
飲み物、アイス 31,000円 ビール 26,000円 自転車関連 20,000円
見学料他 12,000円 入浴 9,000円 乾電池(GPS用他) 8,000円
洗濯 5,000円 その他 39,000円
注)宿泊費1泊2食に換算とは、YHと旅館・民宿のみ素泊まりでも外食の夕食と朝食代を宿泊費に加算。
合計 590,000円
・天気内訳
晴れ 68日、 晴れ・曇り 12日、 曇り 18日
晴れ又は曇り 計 98日
晴れ又は曇り 計 98日
雨 15日、 雨・晴れ 4日、 雨・曇り 26日
雨に降られた日 計 45日
雨に降られた日 計 45日
・訪れた灯台
「灯台50選」の灯台 39ヶ所 その他の灯台 15ヶ所
計 54ヶ所
計 54ヶ所
5.自転車関係(「出発まで」の「自転車関係」参照)
・自転車仕様
自転車はセミオーダーのランドナーで、昔ながらのキャンピング仕様とした。タイヤは650A(太さ38m/m)で一般のスポーツ車タイヤ(35m/m)より太いタイヤにした。空気圧は荷物が重いため高めに入れた、ほとんど空気が減ることはなかったため、2~3回途中で空気を入れた程度であった。
ハンドルはドロップハンドルだが、これは握る位置を変えることが出来るためフラットハンドルより長距離を走るには良かった。
ギヤ比は小さく軽い方が良い。私のは18段変速で一番軽いのは前26:後25でほぼ1だった。このギヤ比で上れなかった坂は数ヶ所だけだった。
ママチャリで日本一周している人もいた。目的にもよるが、頑丈で重い荷物に耐える自転車であればあんまり自転車の種類にこだわる必要はないと思う。
・自転車のトラブルなど
消耗品の交換
タイヤは北海道で1回交換 カンティブレーキのシュー交換 4回
パンク
3回パンク 1回目は夏の暑い日チューブのバルブが付け根から外れて空気漏れでチューブ使用不能
2回目は後ろタイヤの1ヶ所だけゴムが部分的に摩耗して薄くなりチューブがパンク
3回目は2回目と同時に前輪が通常のチューブ穴あきでパンク
ビスの落下・破損
1回目は前キャリアの止めねじが緩んで落下
2回目は後ろキャリアの止めねじが折損
この2回だけであったが、ビス類は定期的にゆるみを点検することが必要と感じた
後輪の振れ取り
後輪の振れが大きくなり1回だけ福井県の自転車屋さんで振れを取ってもらった
・自転車に取り付ける装備
装備類は自転車にしっかり固定することが必要
必需品
ヘッドライト、後部反射ライト
非常に役立ったもの
ヘッドライトを兼ねた点滅灯、前後バックに取り付けた幅広の反射テープ、防水のサドルカバー
安全のためあったら便利なもの
後部に赤色の点滅灯(但しスイッチの入切が面倒なため自動点滅灯か、常時点滅灯が便利)
雨中の夜間、自転車を外に置く機会も多く自転車カバーを途中で購入した。
・工具・予備品
よく使った工具等
潤滑オイルとチェーン用潤滑オイル
ペンチ、スパナ(8,10m/m)、六角レンチ(5,6m/m)、タイヤレバ、タイヤゲージ(空気圧計)
軍手、ウエス
予備チューブ、予備のブレーキシュー
途中で購入したもの(予備品として持っていたら便利なもの)
キャリア固定のビス類、応急処置用の針金
その他の工具・予備品は幸いにも使用しなかった。
6.携行品(「出発まで」の「装備・持ち物」参照)
・野宿関係
非常に役立ったもの
寝袋カバー、細ひも、洗濯はさみ、レジャーシート
使用しなかったもの
カップ、アルミ防寒ブランケット
途中で購入したもの
テントのフライシート、ペグ、蚊取り線香
・衣類関係
非常に役立ったもの
靴用スパッツ
使用しなかったもの
羽毛ジャケット、インナーキャップ×1、携帯傘
途中で購入したもの
長袖のTシャツ、長袖のサイクリング用肌着
・洗面用具他
非常に役立ったもの
虫除けスプレー、かゆみ止め
使用しなかったもの
携帯はし、旅行用ソープ、シャンプー、救急薬、日焼け止め薬
途中で購入したもの
石けん、洗剤、蚊取り線香
・パソコン他
パソコンはパナソニックのレッツノートRを携行した。カタログ値は約9時間電池で使用可能となっているが実際はそれほど使えないので予備電池を1個持って行った。予備電池を含め最大6日間程度使用可能だった。
記録はICレコーダーで行い宿に到着後再生、パソコンに取り込んだ。
携帯電話は予備電池1個携行、出来るだけ通話は控えた。その結果パソコンよりは電池が長持ちした。
カメラはカシオのH-10、これは電池が非常に長持ちし旅中3~4回の充電で済んだ。
コンパクトザックは自転車を離れる時に使用し、非常に役立った。
GPS(ガーミン社のVISTA HCx)は主に軌跡を取るのに使用、又幹線道路は登録されているので分岐点などで確認するのに役立った。電池は単三2個で約3日間程度使用できた。
・その他
日本一周の旗は非常に役立った。大と小2種類作り、小は自転車に旗として取り付け走行、大は就寝時テントの側面に取り付けた。
旗は日本一周の必需品といえると思う。この旗を見て多くの人に話しかけられた。同時に宿泊時などに身分証明の役目も果たした。
地図は昭文社のライトマップル広域版を使用、北海道だけはライダーハウス、キャンプ場等の情報に詳しいツーリングマップルを別に購入した。
7.1日の標準パターン
・朝5時起床、洗面後テントをたたんで荷物をまとめ、朝食を買い置きしてあれば食べて出発、なければ走行途中コンビニで朝食を購入その場で食べる。
・だいたい6時30分~7時までに出発。
・走行コースの近くに観光地、名所旧跡があれば立ち寄る。
・昼食時間帯に食堂とかレストランが丁度道沿いにあればそこで昼食、なければコンビニで弁当を買う。予定コースに店がなさそうだとかなり手前のコンビニで買っておき、昼食時に食べる。それでもコンビニがない場合もあるので非常用にパンを買って常に携帯しておいた。
・夕食も同じパターンだが、道の駅はレストランが閉まるのが早いので手前のコンビニで買っておくことが多かった。
・走行時の服装は、7分袖のズボンと、シャツは登山用具店で買った速乾性の長袖シャツ1枚、基本的にはこのスタイルで寒ければ薄手のウインドブレーカーを着て、それでも寒ければ半袖肌着を着用。
・だいたい15時~16時過ぎには道の駅(宿所)に到着、到着後駅内をうろつき寝るのに適当な場所を確認16時半過ぎ頃から状況を見て泊まる準備にかかる。
・身障者用トイレで頭を洗い身体を拭き、ズボンとシャツを着替える。
・17時過ぎからパソコンにICレコーダー、GPS、カメラからデータを取り込み、ノートにまとめ、パソコン入力にかかる。この作業に標準で2時間前後かかり、写真が多ければさらに時間が必要。
・パソコン入力は、電池容量の関係で時間との勝負、出来るだけ短時間で入力するため、文章を深く考えたり、見直しなどはほとんどする時間がなかった(本当は面倒なのでしたくなかった)。
・夕食を道の駅のレストランで食べる場合は、食事後入力、買っておいたものを食べる場合は入力後食事する場合が多かった。
・道の駅が閉まり従業員が帰るのを待ってテント設営、パソコン入力・夕食が終わっていない場合はテント内で入力・食事。
・合間を見て肌着、シャツを水洗いして適当なところに干す。シャツは朝乾いていなくても着ているといつの間にか乾き、肌着は走行中自転車の後に広げて縛っておけば天気だと昼過ぎには乾いていた。
・明日のコース、100Km前後を目途に泊まる場所を検討して就寝。19時から遅くても20時には寝る時が多かった。
・その他
風呂はYHとか旅館に泊まった時、および宿所の近くに温泉等があった時に入浴し、それ以外は水で毎日身体を拭いた。
洗濯物はYHとか旅館に泊まった時にして、それ以外はシャツは毎日、肌着は2日に一度程度洗剤無しの水洗いをした。翌日乾いてない場合シャツは着て乾かし、肌着は自転車に縛り付けて走りながら乾かした。
電池の充電はYHとか旅館に泊まった時、又道の駅等で可能な時はそこでパソコン、携帯の充電をした。
8.コース、走行について
1日100Km前後を目標に走ったが、ただ走るだけの日も多く周囲をじっくり楽しむ余裕はなかった。じっくりその土地を楽しむのなら1日80Km程度が限度ではないかと思う。
期間は6ヶ月を目途にしていて、その内用事で2度ほど自宅に帰り、約40日程度家自宅に滞在したため、走行日数は143日だがトータルでは予定通り約6ヶ月かかった。
外周ばかりを走ったが、内陸部にも入って観光をするのなら日程など考えず、行き当たりばったり放浪の旅になるような気がする。そうしたい気もするがサラリーマン生活が染みこんでいる身にはなかなか出来にくい。
旅も最後になり自宅が近づいてくると、自然と早く一周を達成したいとの気がわいてきて1日の走行距離が伸びたように思う。
・雨の日の走行
雨の日でもある程度濡れるのを覚悟してカッパを着て走った。走り出す時に少し抵抗があるが、一歩走り出せば濡れても寒くない時期だった為そんなに気になることはなかった。シャツは屋内に入ってしばらくたてば知 らない間に乾いていた。やはり衣類の素材が大事である。
困るのは靴の中が濡れるのと、雨でメガネが濡れ視界が悪くなることである。靴の中が濡れるのは、防水された靴を履いていた為スパッツを着けるとある程度の雨までは防ぐことが出来た。メガネが濡れるのは防ぎようがなく下を向いて走ることが多くなり、景色を見る余裕はなくなった。
・勾配のきつかった坂道
記憶に残る勾配のきつい坂道は次の4ヶ所
・青森県竜飛岬 ・岩手県陸中海岸 ・静岡県伊豆半島 ・三重県南伊勢町
・国道のバイパス
市街地における国道のバイパスは自動車専用に造られているところが多く、急坂が続いたり、途中で自転車通行止めになっている場所が多かった。特に高架になっている道には注意が必要。途中で自転車の通れる道が無くなり何回も引き返した。
状況にもよるがバイパスには入らず、旧道を走るのが間違いないと思われる。
・その他
山口県の角島灯台は、「灯台50選」に選ばれているが気がつけば通り越していた。陸地から行ける灯台の中で行かなかったのはこの1ヶ所だけで残念な気がする。ここを通る前にスバリストさんがいい灯台だから行けとゲストブックで教えてくれていたが、50選に入っているとは知らず時間の関係でパスしたのだった。
北海道の初日、海岸線は厳しいのではと思い、函館から江差に抜け松前半島をパスしたが、ここだけ走りが抜けた形になった。結果的には海岸線を回った方が楽だったように思う。北海道の海岸線は比較的坂が少なく走りやすかった。
9.食事について
食事は全て外食をした。宿泊地、走る道筋でレストラン・食堂がある場合はそこを利用したが、それ以外はほとんどがコンビニのお世話になった。
出来るだけ郷土食、その土地特有のものを食べようと思っていたが、事前に調べることも、市街に入って探すこともせず道沿いにあれば食べることにしていたため、適当な店が道沿いにあっても食事時間でなかったりして思ったようには食べられなかった。
郷土食などその土地特有のものを食べようと思えば、市街地に入って地元の人に聞くのが良いと思う。その分時間的余裕は必要となる。
沖縄の食べ物は全般的においしかった。
・感動した食べ物
宮崎県で食べたひや汁、 能登のYHで食べたイカそうめん、 北海道で食べたゆでとうきび
・もう一度食べたい食べ物
北海道ほっけの開き、 根室花咲ガニ、 日立市味噌屋麺次郎のラーメン
10.宿泊場所について
基本的に、トイレと水道と雨よけの屋根がある場所で泊まった。
どこで泊まっても危険な目にあったことは無く、日本は安全な国だと感じた。
最初は道の駅にこだわらず公園などを探して泊まっていたが、道の駅に慣れてくると公園などを探すのがおっくうになりついつい道の駅に頼り、宿泊場所が制限され、それに連れ一日の行動が制限されていった。
・道の駅
どこにあるか事前にわかり、計画が立てやすい。
車を止め車内で寝る人も多く、比較的安全と思われる。但し保冷車などが泊まっていればエンジンをかけたままなので一晩中かなりうるさい。
全般にトイレはきれい。
場所によっては夜中でも人の出入りはかなり多い。(トイレと自販機利用)
営業が終了してからテントを設営、道の駅により閉店時間に差があり夜遅くまで営業している道の駅では寝るのも遅くなった。
東北地方は道の駅が多かった、東京近郊、中部地方の海岸沿いなど大都会は道の駅が少ない。
北海道の道の駅は、屋根がないところが多く泊まりにくかった。その代わりライダーハウス、キャンプ場が多かった。
車で寝泊まりしながら旅行している人も多く、そういう人に多く話しかけられた。
状況により許可をもらったが野宿する人も多いらしく、従業員も慣れたもので宿泊禁止と言われたことは一度だけだった。
電気のコンセントは使用できるところもあるが、基本的には出来ないと思っていれば間違いない。
道の駅によっては、休憩所が24時間開放されているところもあり、休憩所で休憩(寝る)も出来る。
・公園
事前にはわかりにくく、走行中に探す必要があり、最悪見つけられない場合がある。あってもトイレがなかったり東屋が無い公園も多い。
地元の人に聞くと比較的探しやすい。
照明がなく暗い場合がある。逆に夜は比較的静か。
朝晩は地元の人が散歩とかジョギングに来る場合が多く、地元の人と交流が図れる。
・ユースホステス(YH)
安く旅行できるのが売りだが、最近は食事無しのところが多く、素泊まりで3,000円強で考え方によっては安いホテルとあまり違いはない。食事付きだと民宿・旅館より安い場合が多い。
時期にもよるが、私が泊まった限りではどこも宿泊者は少なく一人の場合も多かった。
コインランドリーはほとんどのYHにあった。
・ライダーハウス
ほとんどが北海道にあり、無料のところから設備により2,000円程度のところまである。金額に差があるのはそれなりの理由があると思えばよい。どちらにしても夜露がしのげればいい野宿者にはありがたい。
電気は必ずあるので充電は可能。
・旅館・民宿
地域により金額に差がある。北海道は道の駅のレストランなどは比較的高いが、民宿・旅館は全体的に安いように感じた。
私が泊まった中では一泊二食で安いのは5,000円、高いところで9,000円だった。
・駐車帯
駐車場だけのところと、トイレと東屋を備えているところなどがあり、泊まったのはトイレと東屋があるところ。ここも道の駅と同じく車のエンジン音でうるさい場合が多い。
快適な場所は少なく、近くに適当な宿泊場所がない場合に泊まった。
東北地方に多くあった。
・ゲストハウス
沖縄に多くあり、北海道のライダーハウスと同じようなもの。
・キャンプ場
各地にあり特に海水浴場近くにある場合が多い。
シーズンが過ぎると閉鎖して水・トイレが使用できないところも多い。
無料のところから有料でかなり高額なところまである。
野宿者にとってお金を払ってキャンプ場に泊まるのには少し抵抗があるように思う。
北海道はキャンプ場が多い。
基本的に屋外のため、テントとフライシートがあった方が安心して泊まれる。ゴアテックステントのためフライシートを持ってなかったので途中で購入した。
・バス停
東北、北海道のバス停は三方が囲まれたもの、それに扉がついたものが多く、宿泊するだけならテント無しで十分利用できる。但しトイレ・水道が備わっているところは少ない。
バスの本数、最終時刻を考慮する必要がある。
適当な宿泊場所がなく緊急避難的に泊まるには最適と思う。
・駅
田舎の駅は無人で便数も少なく、乗降客も少ないので泊まりやすいと思われる。ただトイレのない駅もある。
扉があるところがほとんどなので、24時間開放されているかどうか確認が必要。
周囲の環境、駅員の有無、列車の本数、最終時刻などの検討が必要。
テント無しで可能と思われる。
11.費用について(4.実績データー 費用内訳参照 )
143日間の旅で、費用は総額で約59万円かかった。これには用事で二度ほど自宅に帰った費用は除いている。
内訳は、食費が23万5千円、宿泊費が14万4千円(YH、旅館・民宿が23泊、ホテルが3泊)他
安く旅行するには、食費と宿泊費を減らす必要がある。食費を減らすには自炊をすることになり、宿泊費を減らすには全て野宿すると安くなる。
野宿した日の平均食事代を計算すると、1日約1900円の食事代となり、
143日全て野宿すると食事代は約27万円、総額では48万円となり11万ほど安く旅が出来る。
自炊すると食事代が約半額になると仮定すれば、1日1000円となり、食事代は約14万円、総額35万円
日本一周するには、全て自炊、野宿しても30万前後はかかりそうだ。
12.その他
・パソコン携行について
パソコンを携行して毎日ホームページを更新していったが、正直毎日更新するのは時間がかかるのと電池の充電で大変だった。
更新するためにかなりの時間を要するため、宿所に到着する時間が制限され、ある程度確実に泊まれるところを事前に検討しておく必要があり、行き当たりばったりに泊まることは難しかった。パソコンがなければもう少し旅の自由度が増していたかもしれない。
電池駆動時間の関係で入力も出来るだけ短い時間で行う必要があり、あまり深く考えることは出来なかった。
良い点としては、ホームページが旅の記録としてパソコンに残る。
旅の途中、みんなに見てもらえ激励、励ましを得られる。
家族に毎日状況を知らせられる。
随時インターネットで必要な情報を得られる。
これから日本一周を計画している人の参考となる。
パソコンの通信方法は、ウィルコムとコア3Gデーター定額制を契約し、金額は使用量に応じて加算され最高が月7000円となっている。回線はFOMAの回線を使用していて、今までは日本全国どこでも全てつながった。
・日本一周したいが体力的に不安という人に
健康な身体とやる気と暇と最小限のお金があれば可能と思う。
トレーニングを全くしていない人は、とにかく出発して自転車で走ることをトレーニングに代える。体力の度合いにより1日の走行距離を短くする。極端な話、1日30Kmだけ走ることを10日も続ければ40Km走れるようになり、その10日後には50Km走れるようになると思う。
大事なのは1歩前へ踏み出すことだと思う。
・長距離乗るとお尻が痛くなるのでは?
長らく自転車に乗ってなくて、突然長距離乗ると誰でもお尻が痛くなると思う。でも続けて乗っていれば1週間もすれば通常は痛くなくなる。急に登山などをして翌日から筋肉痛が始まりしばらくは痛いがそのうち痛みが自然に引くのと同じと思う。
お尻が痛くならない方法は、短時間ずつ回数多く自転車に乗り徐々に慣らしていけば痛くならない。
・途中であった旅人
自転車日本一周 若人 8人、 同年配 1人
自転車日本縦断 同年配 1人
自転車部分サイク 若人 1人、 中年 1人、 同年配 3人
徒歩日本一周 若人 1人、
徒歩部分歩き 中年 1人